解説
処方薬は3割負担だから安い、は半分しか合っていない
薬代のほかに再診料・処方箋料・調剤の技術料を払っています。単発の症状なら市販薬が安く、定期受診のついでなら処方が安い。数字で確かめます。
薬剤師(薬機法管理者)が執筆。更新 2026-09-24
処方でもらうときに払っているもの
薬局の明細書には薬代のほかに、調剤基本料、薬剤調製料、調剤管理料、服薬管理指導料が並びます。病院側にも再診料、処方箋料、外来管理加算があります。全部が点数で決まっていて1点10円です。
ロキソプロフェン錠60mgの後発品を10錠、この薬のためだけに受診してもらう場合、薬代は10点ですが、病院側が190点、薬局側が140点かかります(令和8年6月施行の点数)。合計350点、3割負担で約1,020円です。薬代の3割は約30円なので、残りの約990円は薬を受け取るための手数料です。同じ成分の市販薬は12錠で800円前後です。
定期受診のついでなら逆になる
毎月受診している人が、ついでに湿布や鎮痛薬を出してもらう場合、再診料や調剤基本料はすでに払っています。追加は薬剤調製料と薬代くらいで、3割負担なら100円程度です。この場合は処方の方が圧倒的に安いです。
費用より先に考えること
症状が続く、原因が分からない、他の薬を飲んでいる、妊娠中や授乳中、子どもや高齢者の場合は、費用より先に受診や相談が必要です。市販薬は1回量が処方薬より少ない製品もあります。
計算機
自分の薬で計算する →自分の世帯で確かめる
よくある質問
点数は毎年変わりますか
診療報酬は2年ごとに改定されます。直近は2026年6月です。計算機では点数を自分で差し替えられます。
出典と確認日
- 厚生労働省 令和8年度診療報酬改定(確認日 2026-09-24)
- 日本薬剤師会 調剤報酬点数表一覧(R8.6.1〜)(確認日 2026-09-24)
この解説は制度と費用の情報提供で、税務・医療の個別の判断を代替するものではありません。